誰でもかんたん!動画作りの基本テクニック

basic techniques to making the movies for EVERYBODY

動画作成の基本(4) 出力して公開しよう!

動画作成の基本(4) 出力して公開しよう!

編集お疲れさまでした!

分からないながらでもやって、達成感を得られたのではないでしょうか。

完成した映像を出力(アウトプット)して、みんなが見れるカタチにしましょう!

作った動画を見るために出力しよう!

動画の出力媒体は2種類あります。

  • データ…PCやスマホ上でファイルとして扱える「データ」にする方法
  • メディア…DVDやブルーレイ(Blu-ray Disc、以下BD)などの「ドライブ」に書き出す方法

データとメディアどちらがいいのでしょう

どちらにもメリットはありますが、今回は心理的・経済的にも負担の少ない「データ」での出力方法をご紹介します。

ただ、「媒体を選ぶときのポイント」や「データとメディア、どちらのメリット・デメリット」は、知識として知っておいた方が良いと思うので、お話していきます。

媒体を選ぶときのポイント

まず、あなたはだれが見るための動画を作りましたか?
友人でしょうか?クライアントでしょうか?それとも考えていなかったでしょうか?

出力媒体を選ぶ時のポイントは、「動画を見る人に合わせよう」ということ。

家族や友人などの「特定の人」なのか、YouTubeやニコニコ動画などの動画SNS利用者といった「不特定多数」の人物なのか。
想定した視聴者が視聴しやすい環境を事前に調べて、媒体を選んで出力します。

たとえば不特定多数が視聴者になるとすれば、動画SNSにアップできるデータが便利。
特定の人が視聴者の場合でも、データならネット環境があるばメールやSNSに添付できます。

ただし、不特定多数を想定していても、「物品販売」したいなら、当然メディアを選ぶことになります。

また、特定の人に向けたものでも、視聴側にDVDやBDの視聴環境がないなら、YouTubeにアップロードして限定公開にするなど工夫が必要になります。
最近はPCにDVDやBDのドライブがついていなかったり、自宅に再生機器がない人も増えていますからね。

一生懸命作った動画です。
自分だけで見て楽しむならどんな形でもいいですが、誰かに見てもらえるようにするためには、ストレスなく視聴できるような心配りが大切です。

一般的には、作成した動画は「視聴者の再生環境」に合わせて、最適な媒体を選びましょう。

データとメディア、それぞれのメリットとデメリット

作成した動画を、「モノ」として渡すのか、データとして「URL」を送るのか……。

メディアとデータの具体的なメリットとデメリットをまとめてみました。

データのメリットとデメリット

データのメリットとデメリットを把握しよう

メリット

  • スマホやPCなどネット環境があれば、どこでも再生できる。
  • Vimeoなど、オンライン動画販売サービスを通じて、販売できる。
  • 不特定多数から動画に対する反応を得られる。
  • 画質・音質は、インターネットを介して変更できる。

デメリット

  • インターネット環境がないと視聴できない。
  • 無断複製・転載・転売などの可能性がある。
  • アップロード時に、利用サービスの規定に従わなければならない。
  • 世界中の人が視聴者となるため、特に被写体や音楽の著作権・肖像権を細かく確認しなくてはならない。

※これはメディアでも同じですが、より神経質になる必要があります。

データとして配布したり、YouTubeなどの動画SNSに公開したりする場合は、当然あなたに「アップロードの知識」と、相手に「YouTubeを視聴する手段と知識」が必要です。

ただ、10代~40代の約80%以上がスマホを持っていることを考えると、データ出力がおすすめ。(出典)総務省 平成29年度版 通信利用動向調査「図表1-1-1-2 スマートフォン個人保有率の推移」より

データ出力の場合、「MP4」という拡張子の形式で出力すると、大体のPCやスマホ、タブレットでも再生できて、YouTubeへのアップロードも◎

一応、オンラインで動画を販売できる「Vimeo」といったサービスもありますね(データだと無断転載・複製されやすくはなりますが)。

公開した動画に「すごい」「たのしい」なんかのコメントがつけば、とってもうれしいですよね!また作りたくなります。

ただ、高画質で出力するなどして動画のデータ容量が重くなると、再生のときにデバイス側の処理が重くなり、視聴者はめっちゃストレス。パケットの利用制限が厳しかったり、格安SIMの人だとしんどいですね~。

メディアのメリットとデメリットを把握しよう

メディアのメリットとデメリット

メリット

  • 家庭用の再生機器、あるいはPCで再生できる。
  • 容易に複製できないため、販売に向いている。
  • 画質・音質は、DVDはアナログ放送と同等/BDは地デジと同等。
  • テレビの大きな画面で見られる。

デメリット

  • 再生機器がない環境だと視聴できない。
  • 作成時に書き込み用ディスクドライブが必要。
  • 専用ソフトが必要で、Win用の安全なソフトは有料。

「パソコンはないけどDVDデッキはある」というご家庭に向けた場合や、依頼を受けて撮影したデータにプロテクトをかけて販売したい場合には、DVDやBDの方が便利でしょう。

ただし、「モノ」としてDVDやBDにする場合、制作するあなたは「書き込み用のディスクドライブ」が、見る人は「再生するためのデッキ」が必要です。

参考リンク:動画配信サービスの画質「SD、HD、フルHD、4K UHD、480p、720p、1080p」の意味と違い。

また、Macで出力する際はiMovieという無料アプリケーションを使えばOKですが、Windows用の安全な国産のフリーソフトはありません。

Windows7まではWindows DVD メーカーでできたのですが、OSが新しくなってからはなくなってしまいました。涙。

さすがに、マルウェア含んでそうなフリーソフトはご紹介できないので、興味のある方はご自身の責任で利用してみてくださいね。

ちなみに有料でおすすめのソフトはCyberlink「PowerDirector16」

台湾のメーカーで、日本語に対応◎

レノボのPCを買うと、たいてい標準で入っているDVD再生アプリ「PowerDVD」を開発・販売している老舗企業です。

ハードルが低いデータ出力にチャレンジしてみよう

ということで、それぞれの媒体のメリット・デメリットをご紹介してきました。

今回この記事では、取り組みやすい「データ」での出力方法を具体的にお話していきます。

いよいよ公開は目前ですよ!がんばりましょう!

データ出力の方法

編集ソフトでの出力手順

Microsoft フォトの場合

マイクロソフトフォトは直観的につかえます

  • 右上の「エクスポートと共有」をクリック!
  • そのまま保存して完了!

Apple iMovieの場合

iMovieも直観的につかえます

  • 編集後のプロジェクトを開く
  • 右上の[img]をクリック
    →ファイルを選択すると、出力設定に移行します

※「高画質」にするとファイルサイズが「大きく」なり、出力に「時間がかかり」ます。

※「出力時間を短く」すると、ファイルサイズが「小さく」なり「画質が低下」します。

動画共有サービスへのアップロード手順

基本的にアカウント取得・アップロード・共有の3ステップですよ

ざっくりいうと…

YouTube

  • アカウント取得
  • YouTubeにアップロード
  • リンク先のURLをみんなにシェア!

※アップロード完了時点で動画は「公開」になります。ご注意ください。
限られた人にしか見せたくない場合は「限定公開」、自分しか見ない場合は「非公開」に設定しましょう。

Google Drive

  • アカウント取得
  • Driveにアップロード
  • アップロードが完了したら「共有」、発行されたURLをみんなにシェア

※アップロード完了時点では、「保存」されているだけ。なので必ず「共有」してくださいね!

出力時に注意すること!

画面外側の文字や被写体が隠れていないか

主役級の被写体や重要な情報は中心に配置するようにしましょう。
画面やデバイスによっては拡大されて表示される場合があるので注意!

再生できるかどうか

実際の機械やデバイスで再生してみて、自分の目でも確認しましょう。

プライバシー設定は適切か

データでのやり取りならではの注意点です。
テレビよりも手軽な映像であることに留意し、被写体や場所などにも配慮しましょう。

まとめ

基礎知識4ステップは、これにて終了。

この記事で、これから動画作成に取り組もうとしているあなたの心理的ハードルが下がったり、ステップアップに役立てたなら幸いです。

もしまだ動画づくりをためらっているのなら、ひとこと。

クリエイターは、まず作品を完成させて世に出すことが大切。

不思議なもので、作っている途中には気付かなかったのに、完成してから「もう少し楽しそうな表情を撮りたかったなあ」なんてしょっぱい思いをすることがあります。

そうした自分自身の振り返りや、あなたの作品を見た人の表情や感想が、きっと次の作品づくりのヒントになります。
最初から完璧でなくていいんです。

気楽に動画をひとつ作って公開して、どんどんチャレンジしてみてくださいね。

あなたの動画作りを心から応援していますよ!

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